10/22(木) ARCAudio!! 音楽家 中川裕貴さん 登場!

yk-ak-10.jpg 関西アート情報ポッドキャスト「ARCAudio!!」。毎週木曜日は関西在住の音楽家を中心にしたアーティストによるオーディオ作品コーナーを中心に配信しております。今月のオーディオ作品担当は、京都を中心にN.O.N, swimm, ラスコーといったバンドにおいて、cello, electric bass, computer, field-recordingを担当する音楽家:中川裕貴さんが登場!ソロでは、弦楽器の生演奏、もしくはその楽器を無理やり電気増幅させる、ライブエレクトロニクスという手法を用い演奏を行っている中川さん。この番組ではどんな音色が飛び出すのでしょうか。

[【10/22(木) ARCAudio!! 中川裕貴 オーディオ作品 vol.3「dobames」3/4】]をダウンロード



詳しい説明は下の[詳細を見る]をクリックしてくださいね。

【今回の配信内容】

【オーディオ作品 vol.3「dobames」】

(以下、中川さんよりテキスト)
もう三週目ですね。今回は少し長尺の曲を用意しました。
今回のこの曲は、丹後在住のギタリスト"山崎昭典"さん(山崎さんのプロフィールは文末に記載)とのDuo演奏(通称dobames)を録音したものです。

録音は山崎さんの自宅スタジオ"FossilStudio"にて行われ、窓を全開にし半分野外のような感じで録音を行ったため(こういうことが出来るのも丹後の素晴らしいところですね)、虫の音などの環境音が多く含まれています。ちなみに裏山には世界的なサウンドアーティストである"鈴木昭男"さんの作品"日向ぼっこの空間"もあるそうです。

「録音」と言われることに関しては、自分自身かなり悩んでいるのですが、特に近年は、なんというか「演奏空間を録る」ということに興味があります。これは別に「まるで目の前で鳴っているみたいだ!」とか、いわゆる"リアル"な感じの録音に関心があるのではなく、弾こうとして力んだ時の楽器の軋む音、何か機械を操作する時において二次的に発してしまう音、外界からの不意の音などなど、、、こういったある意味では「演奏」と言われるものの外部にあるような音についても積極的に録音していきたいということです。

「録音」なんてものは化かしあいかもしれませんが、そういった「演奏空間」をメディアに刻むことで何か新しい可能性が生まれないかというのは、まだまだ考えは浅いですが、自身の興味の対象でもあります。
「音楽 / 非音楽」、「意図 /偶然」といったような、何かと何かの対立ではなく、その両者や音にまつわる様々な要素が空間や時間に溶けていくような感覚を「録音」という手法で表すことが出来ないか?聴取の力点(聴き方)が少しずつ変わっていっている現代において、自分もまだぼんやりとですがそういったことを考えています。

なんか今回の作品と関係のないことも話してしまった感じがしますが、前述のような想いはこの録音にもきっと含まれているはずなので、一度聴いて頂ければ幸いです。結構本質的な意味で、"アンビエント"な感じもしますよ♪

※山崎昭典さんプロフィール
京都府京丹後市網野町在住のギタリスト/作曲家。
2001-2003年にかけてサウンド・アーティスト鈴木昭男氏のアシスタントとして、ベルリンやロンドンでの公開制作やCD制作に携わる。2005年にギターと電子音響による作品集CD『RED FIELD』をHORENより発表する。実験的な手法を用いた作品は、静謐で幽玄な世界を描き出す。これまでにロンドン、ソウル等での海外公演及び日本各地で演奏活動を行っている。
http://zakky51.exblog.jp/


中川裕貴 / yuki nakagawaプロフィール
1986年生まれ。現在は京都府在住。N.O.N, swimm, ラスコーといったバンドにおいて、cello, electric bass, computer, field-recordingを担当。また2007年からは劇団“烏丸ストロークロック”の音楽、音響も担当している。ソロにおいては、弦楽器の生演奏、もしくはその楽器を無理やり電気増幅させる、ライブエレクトロニクスという手法を用い演奏を行っており、“演奏”、“電気増幅”への渇望と絶望を、即興演奏・作曲作品を通じ、まずは一人で表現しようと模索中。コンサートシリーズ”o/t/c”主宰。(Photo by Hidetoshi Tani)
http://nonpage.exblog.jp/




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